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≪旅スマ2対談≫

第十回『2014年第39回プロが選ぶ
日本のホテル・旅館100選を終えて』

〜株式会社旅行新聞新社・代表取締役石井貞徳氏と
          トラベルキャスター&旅スマ津田令子〜

フランス料理キタオカロビーにて
フランス料理キタオカロビーにて

≪プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選とは≫
旅行新聞新社が主催し、もてなし部門、料理部門、施設部門、企画部門において、旅行のプロたちが審査・先行し、毎年認定しています


津田 大変大盛況でしたね
石井 お陰様で、昨年同様、いやそれ以上に多くの方々にお越しいただきました
津田 第39回目ということですが、いつから始まったのでしょうか
石井 昭和50年6月 「旅行新聞」を創刊し昭和54年3月から株式会社旅行新聞新社を設立しました。そして観光業界全般の総合専門紙として「旬刊旅行新聞」を発行しています。この「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」は昭和51年(1976年)から始まり、今回平成26年(2014年)で39回目を迎えました。『平成25年3月末現在の旅館業の営業許可施設数は、8万412施設であり、前年度より992施設の減少となっている。(厚生労働省衛生行政報告例より)』この約8万件の中から、旅行関係会社に投票用紙を送り人気、推薦、認知度に応じた宿を選んでもらい100選を決めています。この企画により、より良い施設は利用してもらえる醍醐味があり、選ばれたに相応しいおもてなしをしなければならない。毎年100選に選ばられる旅館は継続は力なりで、とにかくお客さまありきに徹している。決して現状に甘んじない姿勢がある。観光業界に浮き沈みがあり、選ばれる宿・旅館というのも時代に応じて異なることがある。それでも生き残っているのには、どれだけお客様に対して、働く従業員に対しても愛情があるかどうか。内側に愛情がなければ、外側にどんな素晴らしいおもてなしをしても真から醸し出しているものだとは思わない。そういう部分にお客様は敏感です。あまたある宿・旅館はお互いに切磋琢磨してお客様をお迎えしています
津田 一般の旅行者は厳しい目をもっていますからね
石井 そうなんです。旅館業も厳しい時代です。以前ベスト10に入っていた旅館が3分の1消えています。経営者が変わったりと様々な理由で消えています
津田 社長が思う今後の旅館のあるべき姿についてお聞かせいただけないでしょうか
石井 私は、今まで旅館は旅行業界に頼っていた。そこだけにアピールすれば団体なり個人なり足を運んでくれていたんです。今は旅行形態が大きく変化しており、インターネットの普及などもあって生の声がすぐに簡単に検索でき調べられます。旅館業はユーザーの声をもっと聞いて、今何が必要とされているのか分析をし、サービスを高めていかなければ生きて行かれない。そして旅行者は、あまたある情報から分別する見識を養っていくはずです。思い出の1ページとなる旅を、最高のものにするために両者が厳しさと愛情をもって接しなければならないと思ってます




※この旅スマ2対談は毎月21日に更新される予定です

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