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≪旅スマ2対談≫

 
第十一回『麺で町おこし 町に惹きつける魅力』

〜株式会社旅行新聞新社・代表取締役石井貞徳氏と
          トラベルキャスター&旅スマ津田令子〜

目白・吉祥庵の店内にて
目白・吉祥庵の店内にて

津田 日本人は麺好きですよね。お蕎麦やうどん、ラーメン、焼きそば、パスタと麺といってもいろんな楽しみ方がありますよね。どうしてそんなに惹きつけられるのでしょうか
石井 そうですね。日本人は昔から麺好きですよね。近年、ラーメンや焼きそばとB級グルメが人気ですが、やはり日本人はお蕎麦でしょうか。食べ方などお蕎麦へのこだわりはすごいですね
津田 お蕎麦の歴史は長いですね。お蕎麦の産地といえばやはり長野県でしょうか
石井 まず長野県の畑は米が作りづらいんですよ。だから小麦文化を育てるしかなかったという背景がある。お米が育たないというのは死活問題ですから作り手はとても真剣です。懸命に育て作ったお蕎麦を提供している。ですから自然と食べ方にもこだわりがあるんですね
津田 社長はラーメンは好きですか
石井 太麺のラーメンが好きです。昔はチャルメラが聴こえるとそれだけでワクワクしました。屋台まで駆けて行くと、大人が実に美味しそうに食べているんですね。子供心にいいなあって羨ましかったです。今はチャルメラを聴くことはほとんどないですが、懐かしいです
津田 ラーメンにも様々な味がありますが一番好きな味は何でしょうか
石井 そうですね。やはり醤油味がいいですね
津田 正統派ですね
石井 今はとんこつ味やバター塩味等と複雑な味を好まれますよね。それはいろんな味を知っていて選べるからだと思うんです。昔は中華そばがラーメンとして浸透していました。70、80年代の人が懐かしいと思う味です。その味しかなかったからです。戦後、異文化が入ってきて様々な味を食することができるようになった。自分の好みを探せるんです。そこがラーメンの面白さだと思います。
津田 日本は、麺文化が非常に浸透していますが、宿泊施設の食事情では朝食ブュッフェが増えましたね。影響はありますか
石井 確かにお米を食べる文化が減ったかもしれませんね。普段麺類を食べる機会が多く、宿泊施設でも麺類を提供することを要求される。それは良い意味で手抜きができるんです。お客様の満足度を上げることができるのですから。しかし、お米を食べる機会が少なくなった近年、普段食べれないものを食べてみたいと思うのも人間の心理です。旅の魅力とは、その土地で育った食文化を大事にしている観光地こそ、もっとも人が惹きつけられるのではないでしょうか
 
※お知らせ
3月から旅スマ対談で街歩きを通じて旅の魅力の紹介もさせて頂きますので乞うご期待ください




※この旅スマ2対談は毎月1回更新される予定です

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