≪旅スマ2対談≫
・第四回 『人が人を呼ぶ』
〜株式会社旅行新聞新社・代表取締役石井貞徳氏と
トラベルキャスター&旅スマ津田令子〜
esquire-club<エスカイヤクラブ 池袋>にて
津田 東京の「銀座日本料理 古窯」のホスピタリティが凄いと聞いたのですが・・・
石井 あそこは、人材教育にも力を入れていますからね。とくに店長がいいですよ。
津田 友人が三、四人の女子会を「銀座古窯」で行ったときに、一人がかなり遅れてきたみたいなんですね。お昼のかせぎ時にもかかわらず、急かせる訳でもなくほっといてくれていたそうで、それがとても有難かったと話していました。
石井 あそこは、そういう配慮をするでしょうね。おもてなしの心をすべての従業員が叩き込まれています。とくに店長は女将から「銀座古窯」を任されていますからね。心づくしのサービスを提供してくれると思います。
津田 友人はとても感激していました。そこまで感激させるものってなんでしょうか。
石井 人の気持ちを汲みとるサービスをする。ホスピタリティですね。従業員1人だけではなくて全員その思いがあるから、居心地がいい、『また来たい』そう思うのではないでしょうか。そして、そのような仕事に従事している人に共通するのは人を好きだということ。人を好きでないと人と関わる仕事はできない。人に感動を与えることはできないと思うのです。
津田 そうですね。人が嫌いなのに接客業につくって辛いし、サービスを受けてもいい気持になりませんね。やはり笑顔で迎えてくれて思いやりのある人の対応って温かみがありますし感動します。
石井 その人の技術などはあとからついてくるものなんです。まずは心ですね。心がなければいくら優秀な人でも冷たさを感じる。料理がいくら美味しくてもまたここに来たいという気持ちにならないですよね。お客様のために何ができるだろう。良い時間を過ごしてほしい。また来てもらいたい。そういう想いが接客に表れて人は感動するのだと思います
津田 本当にそうだと思います。そして感動した人がまわりの人に『こんないい店があるわ。行ってみたら』と人を介して広がる。これって一番の宣伝ですね。
石井 口コミほど確かな情報はありません。人が人を呼ぶんです。ですから来ていただいたひとり一人のお客様におもてなしをする。これが究極ではないでしょうか。
※「銀座日本料理 古窯」は、山形県かみのやま温泉にある高級旅館
「日本の宿 古窯」がやっています。
※この旅スマ2対談は毎月21日に更新される予定です
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