オフィス R−reco

≪旅スマ2対談 散策編≫

 
第十八回『変化する日常に享受する』

〜株式会社旅行新聞新社・代表取締役石井貞徳氏と
          トラベルキャスター&旅スマ津田令子〜


 シャープでシックな内装、エレガントな料理を提供していただける東京會舘『會』にお邪魔した。「コロナ以前、コロナ以後という言葉が生まれましたね」と心痛な表情を浮かべて石井社長は静かに語りだした。
 「まずは、コロナ感染症でお亡くなりになった方、悲しみの中にいるご家族、ご友人の方々に、お悔やみ申し上げます。世界的に大打撃で、誰がこんなことを予想できたでしょうか。2020年夏は東京オリンピックとビックイベントが控え、数兆円規模の利益が出る予定でした。観光業界も2020年に向けて大いに盛り上がり、着々と準備をしてきました。それが、2020年7月分の結果ですが、完全失業者数は197万人。前年同月に比べ41万人の増加。と総務省統計局より発表されています(2020年9月1日公表。)観光業界の打撃も大きいです。コロナの感染拡大が高まり、緊急事態宣言、解除後も自粛要請が続いています。そんな中GOTOキャンペーンも始まりましたが、感染拡大防止と経済の2輪を廻すのは非常に難しいですね。ただ、非日常を奪うことはできないと思うのです。当たり前の日常がどれだけ大切か、この自粛生活で改めて感じました。私自身は、旅は仕事なので日常です。だからこそ、非日常の旅がどれだけ心身ともに癒してくれるのかを知っています。感染を防止しながら、旅ができるのか、不安もありますよね。そもそもそんな余裕がないと思われる方もいらっしゃるでしょう。
 日本には『慎み』という言葉があります。それは人への思いやりであり、心配りであります。謙虚な気持ちで接することができる文化が根底にあるのです。人へ感染をさせないためにも、慎みを持って行動し、コロナ感染に負けることなく、非日常を楽しむことが大事ではないでしょうか。津田さんが数十年前から発信している、『身近な旅を楽しむ』ですね。今は遠くに行けなくても、公共機関を使わなくても、足をのばせる距離の旅も味わい深いですよ。
 コロナ以後、生活様式が変わりましたので、観光業界も多角的な経営で乗り切らなければならないでしょう。逆風の中でわたしたちは何ができるのか、考察し、安心安全を守りながら実行していきたい。前向きに歩いていきたいですね」と力強く仰っていただいた。

※今回はリモートインタビューです
※写真は2020年1月撮影のものを掲載


●今回の会場紹介

東京會舘 會
コース料理 5,000円~(税・サ別)

TEL:03-3215-2111
住所:〒100-0005 東京都千代田区丸の内3丁目2−1

<電車でお越しのお客様>
JR京葉線「東京駅」6番出口より徒歩3分 (*)
「有楽町駅」国際フォーラム口より徒歩5分
「東京駅」丸の内南口より徒歩10分
*ビル直結の地下コンコースを利用可
東京メトロ千代田線「二重橋前<丸の内>駅」(代々木上原方面出口)
東京メトロ有楽町線「有楽町駅」(和光市方面出口)
都営三田線「日比谷駅」(高島平方面出口)
▶ B5出口より直結の地下コンコースを利用可
東京メトロ日比谷線「日比谷駅」(北千住方面出口)


●近くには・・・

丸の内中通り
世界トップレベルのショップが集まるのでショッピングも楽しめる。Xmasシーズンはイルミネーションが見物。

最寄りの交通機関
JR・東京メトロ「東京駅」
JR・東京メトロ「有楽町駅」
東京メトロ各線「大手町駅」




※この旅スマ2対談は年に数回更新される予定です